私は自他ともに認める働き者です。けれども、毎日一生懸命に働いているのに、仕事がうまくいきません。仕事がうまくいったかと思うとアクシデントが起きてうまくいかなくなるのです。いつもこのような状態なので私自身に何か問題があるのだと思うのですが、それが何かが私にはわかりません。けれども、私は自分を変えたいです。どうしたら私はうまく仕事を発展させることができるのか、潜在意識の原理から教えていただけないでしょうか。
一生懸命にやってるのにうまくいかない理由とは
この質問者の方のような状態に陥っている人は非常に多いです。
こういった人達は仕事に対する熱意もあり、真面目に一生懸命働いています。そして一人で利益を独り占めしようとも思っておらず、従業員や顧客も大事にしています。そして、人と比べて何か特別に劣っているところもありません。
このように仕事がうまくいかなくなるような原因は思い当たらないけれども、なぜか仕事がうまくいかない、そういった人は実はとても多いのです。
周りに振り回されていると潜在意識の力が発揮できない
このような人達がうまくいかない、たった一つの理由は現実に起こる変化にいちいち振り回されてしまうことです。
物事がうまくいっている時にはポジティブで前向きに物事を捉えることができるのですが、自分にとって良くないことが起こると途端にネガティブな気持ちになってしまうのです。
つまり、顕在意識が起こる出来事によってコロコロと変化してしまうため統一性がなく、潜在意識への刷り込みも統一性がなくなってしまうのです。そのため起こる現実も安定したものになりません。
ですから一生懸命にまじめに働いて原因がみつからないと思っていてもそのネガティブな思考のため、事業が発展していかないのです。
特によくない出来事が起きてしまうと、ネガティブなことを考えてしまい、それがどんどん膨らんでいってしまうということがよく起こります。
ネガティブな思考になると人は、良いことが考えられなくなってしまいます。これらはどうしてかというと、世間一般常識で行動をしているため、周りの人や環境にいちいち反応してしまうからです。
それ自体が必ずしも悪いわけではありません。
けれども自分の思考に一貫性や信念がなく、起こる出来事や周囲の人の影響で簡単に思考が変わってしまうため、潜在意識の力がうまく発揮できないのです。
潜在意識は、良い悪いを判断をすることはありません。ただあなたの思考を忠実に再現するだけです。例えば、「今、ネガティブなことを考えているのは落ち込んでいるだけであってそれは本心ではないのだ」などといった考慮はしてくれないのです。
ですから、何か大きなミスをして落ち込んで「もう嫌だ。死にたい」などと繰り返し言っていれば、そのような方向になっていってしまうのです。
このような男性がいました。彼は建設業の仕事についていました。彼はなんでも世間の一般常識と言われるものを非常に大事にしており、何でも一般常識を基準に物事を決めていました。それでうまくいったこともあるのですが、今まで培った財産を短い間に全て失うという経験を2度もしていました。3度目で精神面と経済面の両方を安定することができたのは「引き寄せの法則」と知ったことがきっかけでした。その中で、ギリシャ神話に出てくるミダスが触れるもの全てを黄金にしてしまうという話を聞き、自分もミダスのような黄金の手を持っているのだ」ということを確信したのです。
ミダスの手は、潜在意識の力のことです。彼は潜在意識の素晴らしい力を受け入れることにしました。
そして彼は、自分の思考習慣を変えるためのアファメーションを作ったのです。そして何がおきてもその思考がゆるぎないものになるように紙に書いて壁にはり、片時も忘れないようにしました。そして一日に何度もその言葉を唱えたのです。
その後、彼の仕事はうまく回り始めました。彼は潜在意識を正しく活用することで、豊かさと成功を手に入れることができたのです。
アファメーションを繰り返すことで、ポジティブな思考の習慣が潜在意識に刷り込まれます。その思考の習慣により、潜在意識から行動を導かれるようになるのです。
人は自然に変わるもの
「自分を変えたい」と思っている人は大変多いです。けれども自分の意志で何とかしようと思わないことです。
自分の思考の習慣を変え、ポジティブな考え方が常にできるようになることで、周囲の人に変化を感じてもらえるようになります。そしてそれに伴う結果を受け取ることで自然と人は変わるのです。本当の人間の変化とは自分で意識できるものではないのです。