私は、ある大学の芸術学科で映像の勉強しています。けれども、もっと本格的に映像について学びたいので映像の技術が高いといわれているカナダへの留学を考えていました。しかし親に相談すると「家が貧しいため、留学は難しい」と言われてしまったのです。自分で留学資金を貯めている時間はありません。
私は留学をあきらめるしかないのでしょうか。
無意識に「お金がない」ということを受け入れてしまう
一般的に何かしたいことがあって親に相談をしても「家が貧しいから無理」、「お金がないからダメ」などと言われた場合、「だからあきらめるしかない」という判断をしてしまいがちです。
それでもあきらめられず、「どうしてもそれを成し遂げたい」と考える人であれば、「自分自身でお金を稼ぐ」とか「両親が費用の準備ができるまで待つ」、「他の人に費用の工面を頼む」などいくつかの方法が思い浮かぶかもしれません。
けれども、このような思考は大きな問題があります。
それは無意識に「家が貧乏である」という現実を受け入れてしまうからです。
そして「家が貧乏である」ということを受け入れてしまうと「お金がない」という気持ちが生じてしまいます。そうすると「お金がない」という現実が引き寄せられることになり、あなたの願望を遠ざけてしまうことになるのです。
では、願望を叶えるためにあなたが何かできることはないのでしょうか。
叶ったことを想定して今できることをする
それには、その願望が叶ったときに、あなたがどのようなことをするのかを考えてみてください。つまり、願望が叶う前に、何か先にアクションを起こしてしまうことが有効です。
カナダへ留学したいという希望があるのであれば、カナダでの生活はどうなるのかという情報収集をしたり、実際に大学の資料を請求するといったことなど、行くと決まった時に実際に起こす行動を先にしてみるのです。
この質問者の方と同じような経験を持っている少年の話をご紹介します。
ある少年は夏休みになったら海外に住んでいる叔父の家に遊びに行きたいと思いつきました。けれども彼はすぐに母親は反対すると思いました。それはなぜかというと、数年前にも「叔父さんの家に行ってみたい」と言ったときに「うちにはお金がないから無理だよ」と反対され、あきらめるしかなかった出来事を思い出したのです。
けれども少年は数年前とは考え方が変わっていました。以前は、母親に「お金がない」と言われてすぐにあきらめてしまいましたが、今回の彼は少し考え方が変わっていました。
なぜなら彼は引き寄せの法則を知ったからです。本当にその願望を叶えたいと望み、そしてそれが手に入ると信じられるものは必ず実現できるということを素直に受け入れました。
そして彼は、叔父さんの住んでいる国や地域の様子を知るために、多くの情報を集めました。叔父さんの家にいくための交通手段はもちろん、最適な服装やどんな観光名所があり、普段どんな食べ物食べているのか、事細かく調べていきました。それから彼は、自分が叔父さんのところに遊びに行き、楽しそうにしている様子を想像しました。
そして寝る前には、自分の願望をアファメーションにし、毎日繰り返し、繰り返し唱えていたのです。そんなことをしているうちに彼の願望は現実になると信じて疑わないほどになったのです。
睡眠中は潜在意識が強く働く
ある夜、彼は夢を見ました。それは叔父さんの家に両親とともに遊び行っているという内容でした。その朝、母親に夢の中身を伝えると母親はその正確さにびっくりしました。彼の話は、本当に叔父さんのところへ行ってきたかのような生々しいものでした。
そしてその後、彼の身に起きたことは、常識とは思えないものでした。叔父が、少年家族を自分の家に招待をすると連絡をくれたのです。これは一体どういうことなんでしょうか。
これは、「叔父さんの家に遊びに行きたい」という彼の強烈な願いが、睡眠中に叔父の潜在意識に働きかけをしたのです。
つまり夢の中で、少年と叔父さんの潜在意識の交流があり、叔父さんは少年を自宅に招待をしようという気持ちになったのです。そしてまた、少年の魂もその国に四次元の身体で遊びに行ったのです。
こうやってその人が心の底から信じているものは現実になるのです。
睡眠中は、顕在意識の働きがなくなるため、潜在意識の力が強く働きます。ですので睡眠前後のぼんやりしている半覚醒状態にアファメーションを唱えることが有効とされています。また、睡眠中は、他人の潜在意識と交流でき、他者の潜在意識に働きかけることも可能なのです。