私は、世の中には「ついている人」と「ついていない人」がいると思います。お金持ちの家に生まれた人は、ついています。なぜならお金持ちであれば、良い教育を受けることができるし、良い人脈にも恵まれやすいです。そうすれば幸せになるのも簡単ですよね。
反対に貧乏な家に生まれた人はついていない人です。なぜならお金持ちのついている人たちよりも頑張って努力しなければ、成功しませんし、お金も入ってこないからです。そういう人は幸せになるもの大変です。
私は貧乏な家に生まれました。毎日苦労しています。世の中つくづく不平等だと感じています。
不平等だと感じるのは潜在意識の力に気付いていないだけ
そうですね。あなたのように世の中は不平等だと考えている人は確かに多いでしょう。けれども世の中は平等です。正確に言うと「引き寄せの法則」は誰にでも平等に働いています。
あなたが世の中を不平等に感じているのだとしたらそれは潜在意識の素晴らしい力にまだ気が付いていないだけなのです。
「ピンチはチャンス」という言葉があります。成功者と呼ばれている人の多くは、その言葉の通りにピンチをバネにして大きく飛躍し成功を収めています。
けれどもそういった人たちは少なく、実際には、良い環境に生まれ育った人は、そのまま幸せな人生を送り、恵まれていない環境に生まれ育った人は、一生苦労する人生を送っている人のほうがはるかに多いのです。けれどもあなたの考えは間違っています。
引き寄せの法則は一人の例外もなく、平等に働いており、生まれた環境がどのような状態であっても人生を変えることは十分に可能だからです。
生まれた環境は貧しくても人生を変えた一人の男性をご紹介します。
生まれた環境が恵まれていても転落する人もいる
彼は貧しい家に生まれ育ちました。彼の従妹には裕福な暮らしをしている人がいて、彼は自分の家が「貧しい」ということ日々感じながら生きていました。彼はこどもの頃、母親から「神様は平等なんだよ。だからお前は、自分の暮らしを憎んだり、恨んだらいけないよ。お前は、この暮らしの中で、できることを精一杯やればいい。そうすれば、お前の子供や孫の時代には良い暮らしになるからね」と度々言い聞かされて育ちました。
中国の「易経」という数千年前に書かれた本に「積善の家には必ず余慶あり」という言葉があります。これは「今、あなたが恵まれた環境にいるのは、あなたの先祖が良い行いを監査ね、多くの努力をした結果なのである、もし、今恵まれない環境にいるのは、先祖が反対のことをした結果なのだ。けれども今、貧しい環境にいることを恨むのではなく、良い行いを重ねて懸命に努力をしなさい」という教えです。
彼はこれらの考えには批判的でした。それはなぜかというと、良い行いをして努力をするお金持ちもいれば、貧しい人の中にも人生が転落するような良くない行いを重ねたり、怠けている人も知っていたからです。
そして彼は、引き寄せの法則という、宇宙の真理が本当に平等であるならば、現代に生きている人たちが全て平等なはずである、そうでないのであれば、その人に何か誤っているところがあるはずだという考えを持っていました。
そして彼は、懸命に働いて学校に入り、医学部を出て、ついに医師になったのです。彼は、医師になることが子供のころからの夢でした。彼は、宇宙の真理が平等であるならば、望みをもっていれば必ず医師になれるはずだと信じていたのです。
私は彼の考えに同感です。そして彼の従妹であるお金持ちはその後、どうなったのかという話を聞きました。従妹は、お金持ちである両親からたくさんの恩恵を受け取っていました。良い教育を受け、良い車に乗り、語学留学など色々な体験もしました。けれどもその後、精神的な病気になってしまい、人生を楽しむゆとりがなくなってしまったのです。
この二人の違いは何か。確かに恵まれた環境でそのまま幸せな人生を歩む人もいます。
けれどもこの場合、たくさんのものを最初から与えられていたため、潜在意識に自分の思いを刷り込む機会がなかったと言ってもいいでしょう。
宇宙の恩恵を受ける唯一の方法は潜在意識を活用すること
彼の母親の話も一理あります。
けれども宇宙の力は、この世の全てのものにいつでも絶えることなく平等に注がれています。それを受け取ることができるのは、潜在意識の力を受け入れて信じた人達なのです。