引き寄せの法則の本では、「お金に困っていた人が大金を手にした」という奇跡のような話がたくさん載っていますよね。私も宝くじを当てて一攫千金を得てお金の不安から解放されたいと考えています。潜在意識を活用して宝くじを当てるにはどうしたらいいのか教えてください。
心の底から信じれば何でも実現できるのか
今は、書店に行くとたくさんの引き寄せの法則について書かれた本が置かれていますね。確かにお金に関するエピソードは多く掲載されています。中でも多額の借金があったけれども引き寄せの法則で大金を得ることができ、借金を返済できたというものもたくさん紹介されています。
私の知っている実例では、宝くじではないのですがそれと似たようなエピソードがあります。競馬で多額の賞金を得た人がいますのでご紹介します。多額の借金を抱えて、お金の支払いに追われて生活が苦しくて仕方がなかった男性がいました。彼は夢の中で、競馬の勝ち馬を告げられ、翌日その馬券を購入しました。そのお陰で多額の賞金が手に入り生活苦から解放されたのです。
潜在意識の原理では「良いことを思えば、良いことが起こり、悪いことを思えば、悪いことが起こる。そのためには心の底から信じることができなれければならない」のです。
ですからこの原理に当てはめて考えてみると「絶対に宝くじの一等に当選する」と心の底から信じて宝くじを買うことができれば、「一等に当選する」ということになります。
ですが、これは本当なのでしょうか。
人は原理原則でないものを心の底から信じることはできない
こんなことがありました。ある人が、競馬で馬券を買い、「自分の賭けた馬が勝つことを信じて疑いもしなかった」と言い、その言葉通り、その人の賭けた馬はレースに勝ちました。
けれども、他の人が「絶対に勝つ」と信じていた馬はレース中に転倒し、負傷しました。
両方とも「絶対に勝つ」と信じていたのに全く異なる結果となったのです。
これはどういうことでしょうか。
私の意見はこうです。
私たちが生きている生命の原理や引き寄せの法則は原理原則があって例外は存在しません。
けれども、かけ事などの勝負ごとに絶対の原理原則は存在しません。つまり、
絶対ということがないので、心の底から信じているつもりでも、実際には心の底から本当に信じてはいないのです。「絶対に叶える」と決めることは不可能なことなのです。
確かに宝くじに当選することはあるかもしれません。そして多額の当選金を手にしてお金の問題を解決できる人もいるかもしれません。その人は心の底から「宝くじが当選する」と信じて買ったかもしれません。けれども同じように心の底から「宝くじに当選する」と決めていても当選しない人もいるのです。
しかしそれは、「潜在意識はどんな望みも叶えてくれるものではない」と思わないでください。潜在意識はどんな願望も叶えることができる偉大なものには変わりません。
こんな女性がいました。彼女は、恋人である男性と結婚が決まりました。結婚式の準備も整い、この男性と結婚することを心の底から信じ、微塵も疑っていませんでした。けれども結婚式を目前に恋人は事故で亡くなってしまったのです。
つまり、心の底から恋人と結婚すると信じていたのに、それが叶わなかったのです。彼女は、悲しみに暮れましたが、潜在意識の偉大な力を疑うことはしませんでした。彼女は、「偉大な宇宙は私のために最も良い道を用意してくれているはずだ」と信じていたのです。彼女の悲しみが癒えたころ、彼女の前には素晴らしい男性が現れ、その後結婚したのです。
宝くじもこれと同様なことがいえるのです。潜在意識で宝くじを当てるという可能性はあります。けれどもそれは「私は絶対に宝くじに当選するのだ」という確信の気持ちではなく、潜在意識の偉大な力が私に必要な道を与えてくれる」と心の底から信じた時に、その道が宝くじの場合もあるということです。
人は、勝負事や特定の人との出会いなど不確定なことを心の底から何の条件もなしに信じることはできません。
よく「心の底から信じていた」などという人もいますが、原理原則でないことを本当に心の底から信じることは不可能なことなのです。
習慣的な思考を良いものにし、願望をイメージして潜在意識に送る
もし、人にそんな能力があれば、どんなことでも100％の確率でできてしまいます。けれども人は猜疑心を持っているのでそんなことはできないのです。ですから、習慣にしている思考を良いものにして、自分の望む願望を潜在意識に送ることが重要なのです。
確かに全く何もしていない人よりも宝くじが当選したというイメージを潜在意識に四六時中送っている人のほうが現実になる可能性が高いです。ですがそれは宝くじに当たるということではないかもしれません。
あなたにとって一番いい方法で潜在意識があなたに幸運を運んできてくれるのです。