第二十話 救いの手 

私は、自分の負担を何とか減らそうと

親に相談し
施設関連の利用について話しました。
このあたりはタブー的な要素も多いですね

高齢になると独り身の人は自分から入る人もいますし
絶対に嫌がる人もいます

色々です。

親は、何かあったらその時手続きをすればいいんじゃないの?
と言った感じでのんびりしています。

引き寄せの法則から考えると親の考えは正しいのかもしれません。
子どもがいないときは、おばあちゃんと両親の3人で
それなりに幸せにやっているのですから。
おばあちゃんは90代にしては元気な方です。

親から見ると
いきなり10年くらい実家に帰って来た息子が
勝手に介護に苦しんで、独りでパニくっておばあちゃんをすぐにでも介護施設にいれないか?
みたいなことを言われると
「まぁ、まぁ落ち着きなさいよ」とはぐらかすのは普通でしょう。

このあたりはながいので書きませんが
結局、親もデイサービス(通いの介護施設)の利用は考えたようで
(・・・といっても90代で通っていないほうがかなり珍しいのです。)
私の提案をきっかけに、介護関連の申請をし
ケアマネージャーという専属の相談役のような方がつきました。
そして、おばあちゃんは週3回、デイサービスに通う事になったのです。

負担が軽くなった

最初は心配しましたが
おばあちゃんはデイサービスが気に入ってくれました。
おしゃべりやカラオケ、運動など、いろいろなカリキュラムを組んで
楽しませようとしている施設の方のおかげです・・・。ありがとうございます。

ストレスも軽減したのか、以前よりもかなり不定愁訴は減り
代わりにデイサービスで出会ったおばあちゃんの話を私にするようになりました。

結果、私の精神的負担が減りました。

ケアマネージャーに介護で辛かったことを伝えると
時間を区切る事を教わりました。
一日中すると考えるのではなくて
例えば14~15時は一緒にいる
次は20~21時まで
そして寝る前の30分だけなどです。
それ以外はあえて一緒にいずに、忘れて自分事に集中するという考え方ですね。

そういういろいろなことを教わり
私は介護の苦しみが10分の一くらいになりました。

介護関連の話はこれで終わりにします。
断っておきますが、私が行っている介護など生易しいものです。
世の中にはもっと大変な方がいらっしゃることも知っています。

私がここまで介護うつで苦しんでしまった原因は
私自身がまだ、若く、働き盛りであるために
介護をするという覚悟や時期ではないと言うのと
もちろん、会社のストレスも一緒にある事。

また、私の性格が、頼ってきてくれる人に責任をもたないといけないという思いが強く
その為、あれこれ考えてしまうという神経質なところもあります。

コンサルの場合はこれでいい答えが出でて、コンサル生が良い成果を出してくれたりするのですが
介護には終わりや解決法などはないので、ストレスが大きくなったのです。

なんて幸せなんだ、俺は

介護の苦しみから解放された私は
それだけで幸せを感じていました。

両肩に担いでいた米俵を降ろしたくらい軽さを感じると言えば分かりやすいでしょうか
ドラゴンボールの孫悟空が重たい胴着を脱いだ時と言うか(笑)

そういう心が軽くなり、

「俺は、何でもできるんやで~~~~」

と言う感じです。

この時で2012の4月ごろです。

仕事再開

私の会社は4月決算なので、まずは税理士に提出するために
ネット帳簿(クラウド会計)を早急にしました。

思えば、ずっと帳簿をつけていませんでした。
というより、ほとんど仕事をしていないのです。
手につかなかったので。

帳簿をつけていくうちに、私の中にメラメラと燃える情熱が復活し始めました。

帳簿をつけるのはいいことです。
会社の収支のバランスがよくわかります。

よく自己分析と言いますが、これは会社分析ですね。
一会社員として会社の帳簿をつけるのは多分そんなに面白くないでしょうが
社長の自分が自分の会社の帳簿をつけるのはなかなか楽しいのです。

私は帳簿を提出し、今期働きまくって最低でも年商で1000万円を超えるという目標を立てました。

はじめの一歩

生活習慣を見直すために、まずはタバコをやめようと思い
まずは「禁煙外来」と言うところに行って「チャンピックス」という薬をもらいました。

この薬が効果てきめんで私は7日後には煙草をスパッとやめました。

この薬は飲むと何とも知れない気分になり、気分が悪くなって、
煙草はおろか、コーヒーも飲みたくなくなります。
薬の作用で脳を刺激して快感を得ようとしなくなるのです。
今までの自分を反省するために良い薬でした。
※薬の効果は個人差があるみたいです。

私は介護と言う重圧から解放されました
また。その重圧のせいで働いていませんでした。
結果として意図的ではないせお仕事に関しては十分な休みが取れていたようです。

介護と言う重圧がなくなった今
海にグ~~~~と沈めた風船が海面にすごい勢いで浮かび上がるような
そんなV字回復(一時的に落ち込んでそのあと急上昇する現象)
ができると確信していました。

>>第二十一話へ続く

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