第六話 自己評価シートとフリーター

卒業後は上京するための資金をためるべく
昼はガソリンスタンドでアルバイト
夜は飲食店で皿洗いをするという毎日がスタートしました。

夜はまかない料理などが出ておいしいものが食べれるので気に入っています。

ただ、昼のガソリンスタンドはいろいろ学ばされました
まず、自己評価シートというものがあり
給料日の前の日に書かなければなりません。

よく覚えていませんが、五段階シートみたいになっていて
自分で自分を評価するんですね

接客はどうとか
声は出ているかとか
そんなところです。

私は無難に3と4を付けました。

本当にくだらないと思っていましたね。
馬鹿じゃないか、と思っていました。

奴隷根性を受け付けたいんだな・・・
本当にくだらない
はやくここから抜け出したいという思いが強くなりました。
そして、周りの主婦や大学生や28歳くらいの正社員の人
店長は50近いおじさんでした

私は、こんな自己評価シートをこの人はどれくらい提出しているんだ?
なんで、こんなところでずっと働いていられるんだ?
という思いが強くなり次第に見下すような態度をとるようになったのかもしれません

そういう態度の私を徐々にバイト仲間がシカトし始めました。
私はそんなシカトの中
「こいつらとは仕事上の付き合いだ、情なんかいらん」という態度で
約2年くらい働きました。

というのも、そのバイトの中に唯一話せる人がいて
その人はアメリカンのドラッグスターというバイクで乗ってくる22歳くらいの大学生で
「カッコイイバイクですね!」
「僕も買いたいです!」
等をいっていた私にやさしくしてくれたんです。

その人はバイト仲間の中でも人気者でした。
その人はいつもいるわけではなく、週に3回くらい、夜しか来ないので、
いるときはうれしかったですね。
私は朝から19時ごろまで
その人は16時から夜まで働いていたのですが、時間が重なるときはバイクの話とかしていました。

私は、その人の影響で同じドラッグスターと言うバイクを買いました。
頭金15万円で毎月4万くらいの3年ローンです。

バイクを買う事で行動範囲が一気に広がり
私は、次第に田舎ではなく新潟の中心地でバイクを飛ばしウロウロとするようになりました。

ビルが立ち並び、雑誌に載っているようなカッコイイスニーカー
洋服などが目につくようになりました。
オシャレなカフェなどもです。

当時、20歳
自分のバイクを手に入れ
華やかな街に行き
自分の世界が一気に広がりました。

私は、田舎から出て東京に行く事にたいしてさらに希望を抱くようになったんです。

>>第七話へ続く

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