第二十二話 飛躍

ボロアパートに住みながらひたすらパソコンのキーボードをたたく

友達ゼロの日々・・・

一日中誰とも話さないなんて普通です。

しかし、どうしても話したい時は独りでキャバクラに行っていました。
田舎の実家にいるときはできない事が都会ではいくらでもできます。

私は、以前と違ってお金がないので、格安キャバクラとガールズバーを併用していました。
女の子が可愛いとか、かわいくないとか、そんなことはどうでも良いのです。

孤独を紛らわすためというのが一番の目的です。

というより、仕事以外はやる事がないのです。
スポーツジムに行くことは続けていましたが
ジムはジムで仕事のようなものです。
遊びと言う感覚ではありません。

そして、以前、人付き合いでアル中の無職と知り合ったせいで
運気が落ちたと思っていた私は
周りの人間が自分に影響するという事に敏感になり
人付き合いを避けるようになりました。

今のお金がなくて、車もない
サラリーマンとは気が合わないのも知っていました。
世間的には、何やっているかわからないネット起業家です。
それに、こんな自分では、まともな人間が寄ってくるわけがないと思っていたんです。

「一流の人間は一流の人間としか付き合わない」といった類の本も読んでいましたので
こういった本は少しオーバーな書き方はしていますが
あながち間違いではありません。

私の基準は「向上心がある」かどうかで
向上心がある人間とは付き合いたいと思いましたが
そんな人はそうそう現れるわけでもありません。

私は孤独だったのです。

近所の大学生の昼休みに合わせて
近所の定食屋に行って食事をしました。
大学生が話~~ッと入って来るので、カウンターに座って彼らの会話を聞きます。
孤独が紛れるからです。

自分で書いていてかなり気持ち悪い男ですが
それほど病的に孤独だったので、当時は
「孤独を紛らわすテクニック」と割り切っていました。

アルコールを断つ

独りで酒を飲んでいるとどんどん飲みます。
今では良質な酒がコンビニで誰でも気軽に、低価格で手に入ります。

私は、たばこをやめられた自信があったので、
酒もやめるかと思い立ち
禁酒、断酒などのキーワードでその方法を改めて探しました。

そして一冊の本と出合ったのです

「禁酒セラピー」と言う本です。

アマゾンの評価が良いので買って読んでみたところ
効果があり、パタッとアルコールをやめました。

本来の自分を取り戻す

私は、とにかく働きました。
アルコールをやめると脳の働きが2倍になったような感じです。

本来の私を取り戻したのです。

作業ははかどり、月収も右肩上がりで上がっていきます。

悪友と付き合い運気を最低まで落とし
酒とたばこと悪い言葉を使っていた日々
介護で疲れ果てていた日々

今はコツコツと積み上げていき
煙草をやめて
酒もやめました

ボロアパートでお金もなく、車もありません。
孤独でしたが一日10時間~16時間はあたりまで
頭がおかしいんじゃないかっていうくらい集中して働いていたのです。

以前の全盛期の年収2000万円以上を奪還すべく
私は4万円のボロアパートで必死になって独りで作業をしていたのです。

たま死にたくなる

本来の自分を取り戻したかのように
作業に打ち込む私でしたが

夜中に独りでベッドにいると
窓が気になって仕方がありませんでした。

住んでいるのは5階です
飛び降りたら確実に死にますね。

寝る前、静まり返った部屋で
その窓を見るたびにそこから飛び降りる妄想が私の頭をよぎります。

幻覚なのか、妄想なのか
真っ暗な部屋の中で
目の前を私の影が窓を開けて飛び降りる
そんな光景が目の前で何度も繰り返されました。

私は、ここにいると寝ている間に夢遊病のようになって飛び降りるんじゃないか?
と思って
近所の同じようなボロアパートの1階を借りる事にしました。

1階に引っ越すと、そのような妄想はなくなりました。

私は、今でも、高い所に住めません。
住むなら一階しかありえません。
高い所に住むのは絶対に嫌です。
トラウマになっています。

私は、環境の改善にも気を遣うようになり
アルコールもやめて体調も良くなりました。

2013年の年末
みんながクリスマスだナントカだと言っているときに
テレビのない部屋でパソコンと向き合い
毎日、孤独な作業をこなしていたのです。

>>第二十三話へ続く

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