第九話 インターネットとの遭遇

派遣の仕事をバックレた私は再就職しました。

今度はとにかく楽で空気が良い工場を言う条件で探すことにして
ハローワークで紹介された大きな工場のモーターなどの補修、修理、整備などを受け持つ
小さな町工場に就職しました。

大きな工場にはたくさんの小型モーター(成人男性で持てる重さと大きさ)
があり主にそれを自分の向上に持ち帰りメンテナンスをします。
大きなモーターは大人二人で持つか、小型クレーン車で中型トラックの荷台に積んで持ち帰ります。

モーターに中にはグリースと言われるねばねばした油が詰めてあり
それが劣化するとよくないので、定期的に中身を分解して、新しいグリースに取り換えるのです。

それが主な仕事で、車の整備のように特別な資格が必要な仕事ではありません。
内容も誰でもできる仕事です。
そのかわり、作業着は油まみれになります。
でもグリースは空中に飛んだりしないので、空気はきれいです。

その工場には75歳くらいのヨボヨボのおじいさん(社長)
50歳のその息子(専務)がいました。
私を含めてのの3人で作業をします。

歳のせいか、2人とものんびりしているのかなり楽です。
今でもとても感謝しています。
楽な代わり、給料は手取りで16万円程度とかなり安い部類です。

私は、安定した仕事と精神状態を手に入れる事ができました。

副業を始める

当時、パソコンは持っていませんでしたが、携帯電話がカラーになって
携帯電話でインターネットが普通にできるようになりました。
2001年~2002年ごろですね。
ドコモのiモードを使い、いろいろなホームページを見ていました。

「みんなが、情報配信している・・・」

当時はネットを使って情報を配信する事はかなり特殊です。
ホームページを持っているというだけでヲタク扱いされるような時代です
田舎ですしね。

私は、中学生がエロ本を見るような気持ちでひっそりとネットにハマっていきました。
朝起きるとネット
食事中もネット
仕事が終わってからもネットです。

当時の携帯電話の小さなディスプレイで私は独り冒険をしていました。

へ~ネットで通販できるんだ
オークションってなんだ!
出会い系サイトの広告ばかりだな~

そんな感じで、ネットのいい所も悪い所もいろいろ知るようになるんです。

インターネットで稼いでいる奴がいる

稼げる情報?ここに登録?なんだこれは・・・

そんな広告や掲示板の書き込みを見るうちに
血気盛んでハングリー精神の塊だった私は、次第に

「インターネットで稼ぐ」事を意識し始めます。

その手の掲示板を読み漁り、情報収集です。
当時は
ネットで稼げる
ネットで副業
ネットの新興企業(ベンチャー起業家)なんて言葉が出始めた事です

今ではワードプレスで素人でも作れるホームページのレベルでも
業者に頼めば50万円くらいかかる時代です。

「ネットで稼げるのか!俺もやりたい!」
という純粋な気持ちで具体的にどうやって稼ぐのかを探し始めました。

個人売買掲示板
オークション
ネットショップ
リアル店舗

インターネットや市街地のお店で誰が何を売っているのかを探しました。

私は漫画が好きで
手塚治虫の漫画は特によく読んでいました。
ビジネス系では「ミナミの帝王」という漫画をよく読んでいました。

ミナミの帝王というのは大阪の繁華街で高利貸しをする萬田銀次郎という男の話なんですが
商売の話がよく出てくるんですね。

例えば、地元のさびれた商店街を復帰させるとか
他にも、自分のところで借金して返せなくなったのサラリーマンに
商売人としての心構えを叩き込んでお金持ちにして、それから返済させるとか
悪質なコンサル業に食い物された工場のおじさんの話とか
そういう実話に基づく商売の話がよく出ていたので

私にビジネスを教えてくれる人は1人もいませんでしたが
この漫画で物を売って稼ぐことの基本的な事は一通り学んでいたんですね。

それを応用して
誰もやらない商品
大手が参入しづらい商品
安く仕入れられる商品
高く売れる商品
場所をとらない小さな商品

と言うのを探すことになります。

>>第十話へ続く

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