ボース・アインシュタイン凝縮の仕組みと今後の展開

ボース・アインシュタイン凝縮は、超伝導の起源となっている現象です。
超伝導は、ある物質に対して急激に冷却することにより、通常であれば電気が発生した際には抵抗があるはずの物を、電気抵抗を0にする現象の事です。
物質にはそれぞれ特徴があり、またそれぞれエネルギーを持っています。
エネルギーの高さは物質や状態によっても変わり、温度が低くなるとそれに伴いエネルギーが低い状態の原子が増えていく仕組みです。
ただ、一定の温度を大きく下回ることにより、数えられない程の多数の粒子が最も低いエネルギー状態になります。
この現象が、ボース・アインシュタイン凝縮です。
超伝導も急激に温度が下がる事によって起こる現象ですが、超伝導が起こるのはこの現象が大きく関係しています。
通常であれば、粒子は目で見えるような大きさではないため、どの物質が自分の周りに存在しているのか、等は人間の目だけでは確かめることができません。
しかし、ボース・アインシュタイン凝縮が起こる事によって通常では見えない粒子が大量に集まり、その現象が人間にさえわかるほどの大きな物となります。
いわば、小さな小さなミクロの世界が、ボース・アインシュタイン凝縮によりマクロな形になる、と表現してもいいでしょう。

ただ、ボース・アインシュタイン凝縮を身近で体験できるような物は少ないのが現状です。
しかし、それは地球規模の話で、現在では宇宙での実験が行われています。
例えば、国際宇宙ステーションでは重力のない環境下での原子の挙動の違いを確認するために2016年に装置を打ち上げる予定となっており、こうした研究にノーベル賞受賞者が3人も含まれています。
また、現在開発中の理論として、量子コンピューターという現在の性能の何千倍のものが期待されています。
まだまだ物理学や力学、そしてこうした現象に関する研究は行われています。
今後の発展にも大いに関わるため、これからの研究に注目したい所です。

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