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お金を儲けばかり考えている人が陥る大きな罠とは?

 

お金持ちの知人が「お金を持っていても人生は全然楽しくない」と言っていました。私は「お金があったらどんなに安心か」と思います。私にはその言葉が信じられません。お金持ちの人全てがそんな考えではないと思います。その人はどうしてそんな風に考えてしまうのでしょうか。

お金をたくさん持っていても精神的に満たされない人がいます

実は、「お金を持っていても人生は全然楽しくない」と思っているお金持ちはたくさんいます。それはどうしてだと思いますか。
こんな男性がいました。彼は、自分で会社を創業し、わずか数年で莫大なお金を手にしました。けれども男性はいつもピリピリしており、うつ病のような状態になってしまったのです。そして「今まで、どのような気持ちで仕事に取り組んでいたのか」の問いにこう答えました。

自分の成功しか考えずに全力を注ぐと大切なものに気付くことできない

「私は、お金を稼ぐことに全力を尽くしました。一生懸命に働いてお金持ちになろうと必死に頑張ってきたのです」。
私は、この言葉に違和感を抱きました。彼は、利益を得ることだけを追求し、必死に努力をしていたのです。けれども大金さえ得られれば幸せになれるわけではありません。

自分や周りの人をないがしろにして利益だけを追求する生き方は、本当の意味での幸せを得ることはできないのです。

自分や周りの人を大切にし、心豊かに過ごせるために何をするのかが重要なのです。

つまり、お金持ちと呼ばれる人に多いのが、自分の成功のためだけに自分のエネルギーの全てを使い果たしても、大事なことがなおざりにされているということです。

例えば、家庭を顧みずに仕事ばかりしているサラリーマンが、いつの間にか家族との関係がギスギスしてしまい、妻に離婚を言い渡され、家族を失うことになって初めて本当に大事なことは何かに気付くことになりますね。
お金を稼ごうと必死になっている人がこういった状態に陥りがちです。お金のために必死に頑張って努力しますが、ふいに自分が顧みなかった大事なことに気が付くのです。
それがお金だけがあっても幸せになれない理由です。人はお金を稼ぐことだけにフォーカスをしても幸せになれません。

人は、社会に貢献して人の役に立つことをしたり、楽しいことを経験したり、そういったことにお金を使うことができなければ満足した人生を送ることはできないのです。

「鋼鉄王」と呼ばれたアンドリュー・カーネギー氏をご存知ですか。彼は貧しい移民生活を過ごし、「自分ができることは何か」を考え行動してきました。その結果、莫大な富を手に入れ、世界に名を残すほどの大富豪になりました。彼は、老後は家族にいくらかお金を残しただけで、他は全て寄付をしました。

お金を稼ぐことだけを考え、お金持ちになった人の多くは経済的なゆとりを手に入れることができても心の平安を手に入れることがありません。

ある青年実業家がこんなことを言いました。「私は、世間的には成功者と呼ばれている人間です。事業で成功し、莫大な富を手に入れることができました。ですが、心が全く満たされないのです。毎日、むなしい日を送っていてつらいです」と言いました。

誰でも豊かで自由な人生を歩む権利があります

彼に限らず、稼ぐことだけに特化したお金持ちが抱えている精神的な不安を知っていますか。お金を稼ぐことだけを考えていると自己中心的な態度をとることになります。その結果、人が離れていったり、信用を失うことになります。

お金は感謝と信用のエネルギーです。そのエネルギーが循環することによって人は本当の豊かさを手に入れることができるのです。大事なことは自分のことだけを考えるのではなく、自分の持っている能力や才能を他の人のために使うことです。つまり自分にできることで人に貢献できることをするのです。

お金のことだけを考えて必死に努力して無理を続けても長くは続きません。例え苦労ばかりしてお金を手に入れることができたとしても本当に欲しかったものはお金ではなかったといずれ思い知ることになるのです

私たちは誰にでもお金持ちになる権利があります。誰もが豊かで自由で幸せな生活をする権利があるのです。お金がたくさんあってもなくても本当の富を手に入れた人はこのような生活ができるようになります。たとえお金持ちになったとしてもそれができなければ、その人の生活は貧しいものになるのです。

お金持ちの多くが「精神的に満たされない」「生きているのがむなしい」と思うのはそのことにやっと気が付けたということです。

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